2013年01月30日

『アヒルと鴨のコインロッカー』伊坂幸太郎


大学進学とともに新しい町へ引っ越してきたが、

アパートの隣人へ社交辞令な挨拶と噛み合ない会話をしているうちに

同じアパートに暮らし、一昨年から引き蘢っている外国人留学生のために

欲しがっていた広辞苑プレゼントしたいと言いはじめ、

そのために「一緒に本屋を襲わないか」と言われる。

中盤から物語は2年前のペット惨殺事件と遡り、徐々に本屋襲撃と繋がっていく。

複雑なストーリーが絡み合うと同時に

登場人物のトリック的手法がとても斬新だった

第25回吉川英治文学新人賞を受賞した伊坂幸太郎の傑作小説。


アヒルと鴨のコインロッカーだけでなく伊坂幸太郎の小説は、

どの作品もとても面白く全てオススメですが、

ある小説へ登場していた人物が違う小説へも出ていたり、

事件がリンクしていたりするので

発売された順番に読むとより一層楽しめます。

2003年11月単行本出版
2006年12月文庫本出版/購入






posted by のっぽ at 08:25| Comment(0) | 伊坂 幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月27日

『秘密』東野圭吾


1980年代に公開された「転校生」という映画あありましたよね。

主演の尾美としのりと小林聡美が学校の帰り道、

一緒に石段を転げ落ち、中身が入れ代わってしまう。

互いの体に嫌悪感を覚えながらも、

徐々に異性としての愛情が芽生えていく明快なストーリーは、

観終わった後、とても清々しい気持ちになったのを覚えています。


そんな、人の中身が入れ代わりる話と知っていた東野圭吾の「秘密」。

二番煎じだと思い、好きな東野圭吾の小説の中でも

随分と後になって読んだ記憶があります。

しかし、読んでいくうちに・・・。


妻と小学五年生の娘を乗せたバスが崖から転落。

病院に運ばれたが妻は亡くなり娘だけが奇跡的に助かる。

しかし、意識を取り戻した娘の体には、死んだ筈の妻の魂が宿っていた。

周囲にバレないよう奇妙な生活が始まり、進学、就職、恋愛と物語は進む。

それと同時に徐々に娘の意識が覚醒しはじめ、

妻の意識がなくなり始める・・・。


感動的だが切ないラストは思わず涙してしまう。

今では東野圭吾の小説の中でMy Best5に入る作品です。

1998年単行本出版
2001年5月文庫本出版/購入




ラベル:東野圭吾 秘密
posted by のっぽ at 08:43| Comment(0) | 東野 圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月26日

『流星ワゴン』重松清


流星ワゴンについて思い出すのは、本が好きだと公然で言ってた頃、

初対面の女性に「どの本がおすすめ?」と聞かれ、

当時感動した重松清の「流星ワゴン」を勧めた。

その女性は「知人に勧められ読んだことがあるけど

主人公が男性であまり感情移入できなく、それほど○○○○○。」

「・・・。」

それ以来、あまり人前で本が好きだとは言わなくなった。

いきなり話がそれました(苦笑)


5年前の新聞の社会面にある家族が

初めてのドライブの日、スピードの出し過ぎでカーブを曲がりきれず、

交通事故死した小さな記事が掲載されていた。

普段ならすぐ忘れるのだが、

家族の構成と年齢がそっくり同じだったため覚えていた。

様々なことが重なり死にたいと思っている主人公のところへ、

その事故死したはずの家族が乗る不思議なワゴンが現れ、乗ることになる・・・。


ファンタジーと言って良いのだろうか、

とても不思議なストーリーですが、

奇を衒った見かけ倒れとは違い、とても感動的な物語。

「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた秀作です。

2002年2月単行本出版
2005年2月文庫本出版/購入




posted by のっぽ at 08:19| Comment(2) | 重松 清 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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