2014年05月07日

『ルーズヴェルト・ゲーム』池井戸潤


中堅メーカー・青島製作所は、

米国発の金融不況が伝播し、急激な景気悪化を国内にもたらし、

会社の業績に急ブレーキがかかり、

今年になってから2ヶ月連続の赤字になっていた。

今後の見通しも厳しく、

細川は、2年前の社長就任以来まず順調に推移してきたが

コストダウン計画の1つとしてリストラをしなければいけない状況になる。


そんな状況の中、かつて名門と呼ばれた野球部は、

監督に見捨てられ、主力選手をも失い、本業同様、

ここのところすっかり成績低迷しており、廃部の危機に。


追い討ちをかけるように、

取引先数百社の中でも五指に入る大口先のジャパニクスからは、

毎月6億円の受注していたが来上半期から

発注計画を1億2千万円に変更したいと言われ、

さらに単価の切り下げもお願いされる。

また、国内最大のカメラメーカー・東洋カメラからは、

来年発売予定の新製品を7月上旬から4月下旬に変更するため、

新製品に搭載するイメージセンサーを

6月末までに提案して欲しいと言われ、間に合わなければ

収益の柱に成長させた主力製品が他社製品に変わってしまう危機に。


そこへ、青島製作所の開発力と技術力に目をつけた

ライバル企業・ミツワ電器が「合併」を提案してくる。


廃部か存続か。繁栄か衰退か。

青島製作所は、そして野球部は、この難局をどう乗り切るのか?


社会人野球と経営の物語が見事にリンクしており、

挫折や失敗しても立ち上がる勇気をもらえる勧善懲悪の

とても面白いストーリーに仕上がっている

池井戸潤の「ルーズヴェルト・ゲーム」。おすすめの作品です。

2012年2月21日単行本出版
2014年3月14日文庫本出版/2014年3月14日第1刷購入





にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村


posted by のっぽ at 17:08| Comment(0) | 池井戸 潤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。