2014年06月22日

『パラドックス13』東野圭吾


3月13日13時13分13秒、学者や政府関係者ですら、

具体的にどういう現象が発生し、どういう影響を受けるのか

詳細につかめない現象が発生することがわかり、

政府で対策が極秘に進められていた。


「P-13」と名付けられた現象のその時間だけ

特に「死」だけはマズいことは確かなようで、

危険な作業を中断し、危険な場所から離れるよう

国民には混乱が起きないよう告げず、

警察や自衛隊など危険が伴う関係各署だけに通達された。


しかし、運命の13 時13分13秒に突如、

死に関係する13人の前に想像を絶する過酷な世界が出現した。

土砂降りの雨。陥没する道路。炎を上げる建物。

押し寄せる津波。崩壊する東京の街並・・・。

破壊され、時には10m進むのもままならない東京で

13人は出会い、生き延びようと力を合わせて行動し始める。

向かう先は首相官邸。

辿り着き真実を知ることができるのか?

13人以外、生物がいないこの世界は果たして現実なのか?


SFな仕上がりながら究極の人間ドラマが描かれている

東野圭吾の「パラドックス13」。

好みは分かれそうですがエンターテイメント作品として

十分に楽しめました。

2009年4月15日単行本出版
2014年5月15日文庫本出版/2014年5月15日1版刷購入





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posted by のっぽ at 07:07| Comment(0) | 東野 圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月14日

『空飛ぶタイヤ』池井戸潤


2002年に大型トラックの脱輪による死傷事故が起こり、

三菱自動車によるリコール隠しなどが発覚した事件をベースにした

池井戸潤の「空飛ぶタイヤ」。

物語は、赤松徳郎が父親の後を引き継いだ

社員100名規模の中小企業運送会社「赤松運送」が

ある日、自社のトラックがタイヤ脱落事故を起こし、

通りがかりの母子を死傷してしまった。

事故原因を一方的に整備不良とされ、

赤松たちは警察から「容疑者」として執拗な追及を受ける。

そのため会社は信用を失い、倒産寸前の状態に追い込まれてしまう。

整備した社員の日頃の言動や勤務態度などを含め、

一時は整備不良ではないかと疑う赤松だったが、

社員の徹底した整備記録簿から整備不良ではないと確信を持ち、

今まで起きた同じ型のトラック事故を調べることにより、

事故を起こした車両自体に欠陥があったのではないかと考えはじめる。

しかし、トラックの製造・販売元であるホープ重工、ホープ商事、

ホープ銀行と強大財閥グループの一員でもある

自動車会社「ホープ自動車」に話をするが全く相手にされない。

自社の無実を信じる赤松は、家族や社員たちのために、

犯人と決めつけて捜査をする警察、週刊誌記者の執拗な嫌がらせ、

態度が豹変する銀行、社員の離脱、被害者への遣り切れない思い、

いじめられる家族など様々な苦悩と向き合いながら

ホープ自動車に隠された闇を暴くため真実を求め壮絶な闘いを挑む。


得意な銀行系とは一味違った面白さがある長編小説ですが、

池井戸潤らしい個性溢れるキャラクターたちが面白さを引立て、

勧善懲悪の世界観が満喫できる仕上がりになっています。

被害者は居たたまれないですがお勧めできる作品です。

上:2009年9月15日文庫本1版/2014年3月18日35版購入
下:2009年9月15日文庫本1版/2014年2月7日33版購入







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posted by のっぽ at 20:38| Comment(2) | 池井戸 潤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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