2014年06月14日

『空飛ぶタイヤ』池井戸潤


2002年に大型トラックの脱輪による死傷事故が起こり、

三菱自動車によるリコール隠しなどが発覚した事件をベースにした

池井戸潤の「空飛ぶタイヤ」。

物語は、赤松徳郎が父親の後を引き継いだ

社員100名規模の中小企業運送会社「赤松運送」が

ある日、自社のトラックがタイヤ脱落事故を起こし、

通りがかりの母子を死傷してしまった。

事故原因を一方的に整備不良とされ、

赤松たちは警察から「容疑者」として執拗な追及を受ける。

そのため会社は信用を失い、倒産寸前の状態に追い込まれてしまう。

整備した社員の日頃の言動や勤務態度などを含め、

一時は整備不良ではないかと疑う赤松だったが、

社員の徹底した整備記録簿から整備不良ではないと確信を持ち、

今まで起きた同じ型のトラック事故を調べることにより、

事故を起こした車両自体に欠陥があったのではないかと考えはじめる。

しかし、トラックの製造・販売元であるホープ重工、ホープ商事、

ホープ銀行と強大財閥グループの一員でもある

自動車会社「ホープ自動車」に話をするが全く相手にされない。

自社の無実を信じる赤松は、家族や社員たちのために、

犯人と決めつけて捜査をする警察、週刊誌記者の執拗な嫌がらせ、

態度が豹変する銀行、社員の離脱、被害者への遣り切れない思い、

いじめられる家族など様々な苦悩と向き合いながら

ホープ自動車に隠された闇を暴くため真実を求め壮絶な闘いを挑む。


得意な銀行系とは一味違った面白さがある長編小説ですが、

池井戸潤らしい個性溢れるキャラクターたちが面白さを引立て、

勧善懲悪の世界観が満喫できる仕上がりになっています。

被害者は居たたまれないですがお勧めできる作品です。

上:2009年9月15日文庫本1版/2014年3月18日35版購入
下:2009年9月15日文庫本1版/2014年2月7日33版購入







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posted by のっぽ at 20:38| Comment(2) | 池井戸 潤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
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本に埋もれて管理人 様

突然のコメントを失礼いたします。
「喪女のための本のある生活スタイル」というサイトを運営しているoomuraminaと申します。
この度、管理人様のサイト「本に埋もれて」を拝見させて頂き
ぜひ相互リンク・相互RSSをお願いしたくご連絡させていただきました。

誠に勝手ながら、先に以下サイトのサイドバーにリンクを貼らせていただきました。
http://booklifestyle.com/

お手数ですが、ご確認の程よろしくお願い申し上げます。
よろしければ、当サイトと相互リンクを結んで頂けないでしょうか?
ご検討の程、よろしくお願いいたします。

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oomuramina
book@booklifestyle.sakura.ne.jp

喪女のための本のある生活スタイル
http://booklifestyle.com/
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Posted by oomuramina at 2014年06月19日 15:41
oomuraminaさん
この度はリンクを貼っていただきありがとうございました。当サイトもリンクさせていただきましたの今後も宜しくお願いします。
Posted by のっぽ at 2014年06月22日 17:12
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