2014年11月02日

『釣師・釣場』井伏鱒二


三崎・城ヶ島沖で鯛釣りの名人を紹介すると年賀状がくれば

神経痛の持病もかまわず出掛けるほど釣り好きの著書が

九十九里、淡路島から木津川、水郷、尾道、最上川、奥日光、

吉野川に長良川と竿を担いで全国各地の穴場を巡り、

土地土地の釣り名人に教えを乞いながら釣りに明け暮れる、

井伏鱒二の紀行文「釣師・釣場」。

随分と昔に読んだため、久々に搔い摘んで再読しましたが

「三浦三崎の老釣師」「外房の漁師」「水郷通いの釣師」

「尾道の釣・鞆ノ津の釣」「甲州のヤマメ」

「阿佐ヶ谷の釣師」「最上川」「庄内竿」「長良川の鮎」

「奥日光の釣」「笠置・吉野」「淡路島」と全12話、

それぞれの漁法や釣り談義など

釣り好きだけでなく愉しめる作品に仕上がっている。

1964年6月30日文庫本出版/1997年11月25日8刷改版
1998年9月10日第10刷版購入


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posted by のっぽ at 07:36| Comment(0) | 井伏 鱒二 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月18日

『山椒魚』井伏鱒二


初期の短編より代表作12編を収める

井伏鱒二の短編集「山椒魚」。

なかでも表題となった処女作でもある「山椒魚」は、

岩屋の中に棲んでいるうちに体が大きくなり、

外へ出られなくなった狼狽や悔恨、悲しみや自虐を

ユーモラスに描いた秀作。

他「朽助のいる谷間」、「岬の風景」「へんろう宿」

「掛持ち」「シグレ島叙景」「言葉について」

「寒山拾得」「夜ふけと梅の花」「女人来訪」

「屋根の上のサワン」「大空の鷲」など

大部分が旅の好奇を描いており、物語が簡潔で、

時代の風情を感じやすく情景が浮かんできて読破しやすい。

短編の純文学小説としてお勧めです。

1948年1月15日文庫本出版/1997年12月25日85刷版購入


『山椒魚』井伏鱒二


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ラベル:山椒魚 井伏鱒二
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2013年03月10日

『黒い雨』井伏鱒二


広島への原子爆弾投下により被爆した、

ある家族の数年後の暮らしを描いた井伏鱒二の「黒い雨」。

被爆の後遺症で重労働ができず怠け者呼ばわりされる重松や

姪の矢須子は縁談があるたび被爆者の噂で破談になるなど

理解されず、差別などに苦しめられる。

そして、ついに矢須子は原爆症を発症してしまう・・・。

原爆により人生を翻弄された苦悩や悲劇を描いた秀作。

2011年3月11日(金)に発生した東日本大震災の津波により、

福島第一原発で起こったメルトダウンによる放射の漏れなど、

現代でも何が起こるか分からない今だからこそ

読み返す必要があるのかもしれませんね。

1966年に第19回野間文芸賞受賞


『黒い雨』井伏鱒二



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ラベル:井伏鱒二 黒い雨
posted by のっぽ at 10:09| Comment(1) | 井伏 鱒二 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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