2014年09月05日

『野火』大岡昇平


太平洋戦争末期、敗北が決定的となったフィリッピン戦線で、

結核に冒されたため部隊を追われた田村は、

野戦病院からも食糧不足のために入院を拒否される。

熱帯の山野で彷徨う中、激しい飢えが襲う。

生き抜くために人肉を食べ始める兵士を目の当たりにしながら、

自己の孤独、殺人、人肉食への欲求など

究極の選択へと決断を迫られていくー。


戦争文学の代表的名作である大岡昇平の「野火」。

世界共通の認識、人類最後のタブーであろう

人肉食が描かれており戦争の悲惨さを際立させている。

作者自身が戦争に召集されてフィリピンのミンドロ島に赴くが、

翌年米軍の俘虜となり、

レイテ島収容所に送られた経験があるだけに

迫力があり切実に伝わってくる作品。

1954年4月30日文庫本出版/1966年6月15日18刷改版
1982年4月30日第52刷版購入


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posted by のっぽ at 18:36| Comment(0) | 大岡 昇平 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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