2015年01月03日

『深い河』遠藤周作


第35回毎日芸術賞受賞作、遠藤周作の「深い河」。

インドの仏跡を巡るツアーに参加した

磯辺、美津子、沼田、木口が

人生の意味を求めて自分の旅をする物語。


磯辺は癌で亡くなる寸前の妻が言い残した

「必ず生まれ変わるから、私を探して」という輪廻転生を信じ

知り合いの伝で知り合ったアメリカの研究者が言う、

日本人の生まれ変わりと言う少女が印度にいることを聞き、

インドツアーに参加。


美津子は学生の頃、神父を志す純朴な大津を

面白半分で誘惑し、棄教させ捨てた。

しかし、フランスにキリスト教の留学をしたと聞き、

新婚旅行の途中に会いに行くが

そして離婚後、旧友との同窓会で

大津がインドの修道院に居ると言う噂を聞き、

大津に会うとともに自分にない何かを知りに参加する。


童話作家の沼田は子供の頃飼っていた犬のクロや

犀鳥のピエロなど動物に特別な思いを持っており、

生死がかかった手術の時、病室に持ち込まれた

九官鳥が身代わりになって死んだと信じ、

野鳥保護地区に行くために参加。


木口はビルマ戦線で死線をさまよったが友人・塚田に救われる。

しかし、その塚田は知らずも死んだ戦友の肉を食べていた。

その後、二人は無事帰国したが罪の意識に苦しむ塚田はやがて病死する。

塚田や他の戦友を弔うため慰霊の旅をしようとインドにきた。


この4人の他に、ツアー参加者ではないが美津子の元恋人で

キリスト教徒の大津のストーリーも加わる。


それぞれ綿密に構成されており、面白かった記憶がある。

時間をつくって再読したい1冊である。

1993年6月8日単行本第1刷発行/1995年5月26日第16刷発行購入





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ラベル:深い河 遠藤周作
posted by のっぽ at 09:13| 遠藤 周作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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