2014年12月30日

『ダリの繭』有栖川有栖


歪んだ時計や足の長い生き物など

シュールレアリズムの巨匠サルバドール・ダリは

宝飾デザインも手掛けており、

その才能に惚れ込んでいた宝石店の社長・堂条秀一が殺された。

普通の人間なら見ても何をするためのどういうものなのか

見当がつかいないだろうフロートカプセルの中で発見され、

自慢のダリ髭がなくなっていたー。

事件の果てに浮かび上がる意外な真実とは?


小口まで黒に塗られ、

つや消しの真っ黒なカバーの単行本が目を惹き、

サルバドール・ダリにも興味あったため購入した

臨床犯罪学者火村英生シリーズ第二弾、

有栖川有栖自身も登場する「ダリの繭」。

約16年前に読んだため結末を忘れており、

再読しても楽しめそうなミステリー小説。

時間を作って読み直してみたい。

1999年11月30日単行本出版/1999年11月30日初版購入





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2014年12月28日

『受け月』伊集院静


「夕空晴れて」「切子皿」「冬の鐘」「苺の葉」

「ナイス・キャッチ」「菓子の家」「受け月」の

七つの連作短篇集からなる伊集院静の「受け月」。


表題の第107回直木賞受賞作「受け月」は、

鉄拳制裁も辞さない黒獅子杯を七度も手にした

野球の老監督・谷川鐵次郎の

厳しさの中にも温かさを感じるストーリー。

江島の古いジンクスの紐を否定したがー。


他「切子皿」もおすすめの作品。

母親が亡くなり、荷物を整理していて

土地を持っていることを知り、相続するために正一が

20年以上も音信不通の父・正造と再会する物語。

最期の4行が胸をざわつかせてくれる。


サラサラと搔い摘んで読み直したが

20年以上前に読んだ時に感じれなかったことを

感じ取れそうな今こそじっくりと読み直したい作品。

1992年5月30日単行本第1刷発行/1992年9月20日第8刷発行購入





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ラベル:受け月 伊集院静
posted by のっぽ at 08:53| 伊集院 静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月25日

『マークスの山』高村薫


昭和51年秋、山梨県南アルプスの北岳の麓で殺人事件。

遺体の傍らには懐中電灯と血のついたスコップ1つ。

三日前には同じ林道沿いで車内に排気ガスを引き込んだ

一家心中事件。子供ひとりは奇跡的に助かった。

昭和57年秋、病院内で起こった事件。

平成元年夏、北岳で見つかった白骨遺体。

さらに北岳の白骨遺体事件から4年後の平成四年春、

都内で元暴力団員と検事の連続殺人事件。


白骨遺体の事件を追う山梨県警の刑事・佐野と

都内の連続殺事件を追う警視庁捜査第一課の合田は

捗らないながらもそれぞれ捜査を進めていく。


事件の隠蔽を図る警察上層部や政財界、法曹界の圧力など

複雑に絡みながら点と点が繫がりはじめ

全ての事件の関連性と犯人が暴かれていくー。

高村薫氏の代表作・合田雄一郎シリーズの

記念すべき第1巻「マークスの山」。

第109回直木賞&第12回日本冒険小説協会大賞W受賞作であり、

1995年には映画化もされた。

読んだ当時、時間軸を含め、入り組んだ物語りながら

読み応えがあった記憶がある。

パラパラと斜め読みしながら書き留めたため

間違っているかもしれないので悪しからず。

しっかりと再読してみたい1冊のひとつ。

上:2003年1月24日文庫第1刷発行/2005年3月24日第6刷発行購入
下:2003年1月24日文庫第1刷発行/2003年1月24日第1刷発行購入







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posted by のっぽ at 12:28| 高村 薫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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